1970年代の試み 2016.02.28(日) 今月はオペラ関係では二期会「トロヴァトーレ」ゲネプロ、新国立劇場「イェヌーファ」ゲネプロ、新国立劇場オペラ研修所「フィガロの結婚」を観て、どれも興味深かったけれど、強烈に印象に残ったのは東京室内歌劇場の「東京室内歌劇場 […] カッチーニ「エウリディーチェ」演出ノート(2) 2016.01.08(金) 「エウリディーチェ」のストーリーはモンテヴェルディの「オルフェオ」と同様、オルフェウス神話を下敷きにしている(モンテヴェルディの「オルフェオ」は初演が1607年なので、カッチーニのほうがモンテヴェルディの先駆である)。不 […] カッチーニ「エウリディーチェ」演出ノート(1) 2015.12.30(水) 現在、1月23日本番のオペラ「エウリディーチェ」の稽古・準備中です。古楽アンサンブル・アントネッロ主宰のバロックオペラシリーズ。前回は彌勒忠史さんの演出によりモンテヴェルディの3作品を短期間に一挙に取り上げるという意欲 […] 金閣寺 2015.12.10(木) 先週、神奈川県民ホールオペラ「金閣寺」(三島由紀夫原作・黛敏郎作曲・ヘンネベルク台本・ドイツ語上演)を鑑賞(ゲネプロ1日目)。重厚で素晴らしい舞台だった。本番はさらに白熱したに違いなく、観客がかつてないほど熱狂したとか […] フィガロ&セヴィリア続き 2015.10.28(水) 「フィガロの結婚」と「セヴィリアの理髪師」の勉強を進めるにつれ、先日の記事に書いた内容が怪しくなってきたので、加筆します。 1) コンテとコンテッサは結婚して何年経っているかという問題。前の記事 […] 「フィガロの結婚」の様々な疑問 2015.10.22(木) 演出家のT氏が同志を集めて始めた「フィガロの結婚」と「セヴィリアの理髪師」についてのネット上の勉強会に参加している。 「フィガロの結婚」はあまりにポピュラーな演目のため、演出・演技上いろいろなことが慣習化されてしまっ […] ラバン・ムーブメントシステム 2015.08.22(土) 先月、講師をしている洗足音楽大学声楽科のオペラ実習クラスで「ラバン・ムーブメントシステム」を使ったワークショップを行いました。 ラバンの理論はイギリスの演劇学校で教えられているメソッドの一つで、ルドルフ・フォン・ラバ […] サルドゥ作「ラ・トスカ」3 2015.08.10(月) スカルピアはあまたのバリトン役の中でも最も魅力的な役のひとつだが、それはプッチーニが戯曲「ラ・トスカ」をオペラ化するにあたって施した編集によるところが大きい。 スカルピアはナポリからローマに着任したばかりの警視総監で […] サルドゥ作「ラ・トスカ」2 2015.08.02(日) 前回書いたようにサルドゥ作の戯曲「ラ・トスカ」第1幕にはカヴァラドッシと脱獄犯アンジェロッティがお互いに身の上を長々と語り合うシーンがある。オペラでは彼らは旧知の仲だが、原作では言葉を交わすのはこれが初めてということに […] 「トスカ」の原作 サルドゥ作「ラ・トスカ」 2015.07.21(火) 近々「トスカ」を部分的に演出するので、オペラ「トスカ」と原作「ラ・トスカ」の関係について。 戯曲「ラ・トスカ」(サルドゥ作)は、現在は全く上演されない凡作メロドラマだが、登場人物たちの生い立ちなど背景情 […] << < 2 3 4 5 6 > >>