フィガロの結婚:対立の構図 2015.06.18(木) 大学の授業の準備のために「フィガロの結婚」オペラと原作両方を改めて読み直していて、バジリオというのは思ったよりドラマの中で重要な人物だということに気がついた。彼はフィガロとスザンナにとって単なる「適側のイヤな人間」だと […] 「ファルスタッフ」と「ヘンリー4世」 2015.05.15(金) シェイクスピアの全戯曲37本読破に去年から取り組んでいて、先日ようやく読了した。知っている作品も全て最初から読み直したので時間がかかり、特にマイナーな作品は正直すでにストーリーを思い出せないものもある。でもオペラの原作 […] バロックオペラの様相 2015.02.08(日) 近々バロックオペラに2本関わる予定があるのでその時代に関する資料を色々読んでいるところですが、中でもバロックオペラ全盛期の歌劇場の雰囲気がダイレクトに伝わってくるのがこの本 「当世流行劇場」 (未来社、ベネデット・マル […] オペラ歌手インタビュー番組 「ダ・カーポ」(アウグスト・エファーディング) 2014.08.12(火) 「アクターズスタジオ・インタビュー (英語ではInside the Actors Studio) 」というアメリカの有名な番組がある。NYの名門演劇学校アクターズスタジオの副学長ジェームス・リプトン氏が映画俳優を招いて […] 「ヘンゼルとグレーテル」・・・グレーテルが魔女になる 2014.08.07(木) オペラ「ヘンゼルとグレーテル」は言うまでもなくグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」をベースにしている。グリム童話は心理学、精神分析学、社会学など様々な分野から興味深い分析が行われている、人間の深層に迫るネタの宝庫である […] 「さまよえるオランダ人」…幽霊船が目覚める 2014.06.02(月) 「さまよえるオランダ人」で私が一番好きなのは第3幕、水夫の合唱の場面のオーケストレーション。 苦しい航海の末にようやく上陸の見通しがたって、水夫たちは歓喜を爆発させ、騒ぎはしゃぎ、まず舵手をからかう。「 […] 「ラ・ボエーム」(1)… 原作「ボヘミアンの生活風景」 2014.05.26(月) 有名な小説を原作としているオペラは数多くあり、メリメの「カルメン」やデュマ・フィスの「椿姫」、ボーマルシェ「フィガロの結婚」などは日本でも文庫本ですぐに手に入る。しかし「ラ・ボエーム」の原作として常に名前だけは紹介され […] 「ワルキューレ」…フンディングは何故ジークムントをその場で殺さないのか 2014.05.26(月) ワーグナー「ワルキューレ」1幕で、戦いで傷を負った主人公ジークムントは敵方フンディングの館にそれとは知らずにさまよい込む。そこへ帰ってきたフンディングはジークムントと会話するうち、相手が自分の一族の復讐を果たすため追い […] 「こうもり」(1)…アイゼンシュタインは何故フランスの貴族を名乗るのか? 2014.05.25(日) ヨハン・シュトラウス「こうもり」は単なるスラップスティック喜劇ではない。19世紀ウィーンの社会背景を少し知っておくと、窮地をとんちで切り抜けようとする登場人物たちの状況とそこから生まれる可笑しみがより一層際立ってくる。 […] 「こうもり」(2)…アイゼンシュタインが狙う「ネズミちゃん」とは 2014.05.25(日) ファルケは「君の大好きなオペラ座のネズミちゃんたちを捕まえにオルロフルキーのパーティに行こう」とアイゼンシュタインをけしかける。 「ネズミちゃん」(Mäuschen)はドイツ語で主に若い子への呼びかけに使われ […] << < 2 3 4 5 6 > >>