10月17日・18日に神奈川県民ホールにて上演されるプッチーニ「トゥーランドット」の英語字幕を担当しています。
https://www.kanagawa-kenminhall.com/oita-yamagata-turandot/
今年は観客席に英語話者の方は少なそうですが・・・日本人でも「英語で字幕を読むとまた違う感覚で言葉が入ってきてよかった!」と感想をくださる方もいます。
トゥーランドットはエンタイテイメントなので、原文を尊重しつつ、あまり語順にこだわらずに読みやすい英語を目指しました。
日本語は字幕に向いている言語です。漢字という資格的情報が多くて場所を取らないエコノミカルな表記システムがあるおかげで、スペースを取らない。
英語は字幕に向きません。イタリア語のように主語を省略できないし、doとかの助動詞も飛ばせないし、とてもスペースを取ってしまう言語です。
なので、日本語の字幕が1キューで済むところ、英語では2キューに分けている箇所がかなりあります。なるべく少なくなるように努力はしたのですが。
それと、劇場の字幕システムは映像の字幕と比べて文字制限がはるかに厳しく、今回の場合は1行32文字です。本当にちょっとしか書けません。いかに省略しつつ、一番重要なところを残すか。これが一番難しいです。
観に行く方はチェックしてみてね。