今日はロンドンで舞台・音楽関係の本を多く取り扱っている書店をご紹介します。
1. Samuel French’s Theatre Bookshop
老舗の演劇関連書店。ロンドンの演劇専門書店といえばここ、のようです。Warren Streetの近くにあります。(この駅の近くにはかの世界的に著名な演劇学校RADA(英国王立演劇学校)があります。)
それほど広くない店内ですが、膨大な量の戯曲(台本)をストックしてあるのが特徴。それ以外にも伝記、ミュージカルの楽譜、批評、演劇史、演技、舞台技術など、舞台に関するあらゆる本が並んでいます。中にはテーブルがいくつかあって、ゆったり座って本をめくる人達が何人もいました。(窓越しの店内、見えますか?)
こちらではこの本を買いました。2003~2007年にイギリスで上演された舞台の舞台美術と衣裳を紹介した本です。イギリス舞台デザイナー協会出版。日本でも舞台美術家協会が同じような本を出版しています。
2. Travis & Emery
Charing Cross駅の近く、太い通りを一本脇に入ったところに、書店ストリートを発見。魔術関連の書店とか、あらゆる本の初版だけを扱った書店とか、マニアックな本屋が並んでいます。
そのストリートにある音楽専門書店、Travis & Emery。楽譜と音楽関連本の両方が置いてありました。そこで買ったのはこれ:「魔笛の」台本作者シカネーダーの伝記と、モーツァルト三大喜劇の台本作者ダ・ポンテの伝記。
特にダ・ポンテの方は相当に面白いので改めてご紹介します。
3. Judd Books
私が住んでいたRussell Square駅近くにある古本屋。学生街なので、学生向けの本を多くそろえた古本屋で、文学・演劇関連も充実していて、よく足を運びました。
こちらで買ったのは、ヴェルディのシェイクスピアオペラ(マクベス、オテロ、ファルスタッフ)に焦点を当てた本。この本はいずれまた紹介したいと思います。
滞在中にロイヤルシェイクスピアカンパニーの「ヘンリー4世」も観たのでこちらも買いました。自宅に小田島訳の日本語はあったのですが… がしかし、やはり原文で読むのは骨が折れて途中で挫折・・・
4. Skoob Books
こちらも近所の本屋。 地下に行くと、あらゆるジャンルの古本が所せましと、もうギッシリ。演劇関係だけでも、この棚があと1列ありました。頭がクラクラするくらい。何を買ったかは忘れた・・・
5. National Theatre Bookshop
店内の写真は撮り忘れたのですが、ナショナル・シアターにも演劇関連の本屋があります。内容的にはFrench’sの方が充実していましたが。ナショナルシアターではこの本を買いました。古代から現代までの西洋の衣服デザインを網羅した本です。細かい説明が勉強になります。舞台衣裳のために役立つだけでなく、「こういう衣裳を着ていたから、こういう習慣があった」というような知識も得られます。
ヨーロッパやアメリカに行くとついつい本をたくさん買ってしまいます。最近は、本屋で本を見つけたら、こっそりその場でアマゾンの価格を調べて、アマゾンで買う場合もありますけどね。