「役作り」についてのワークショップ開催

先週の土日、今週の土日の4回に分けて、田尾下哲さんと一緒にワークショップを行っています。先週は田尾下さんの担当で、「セヴィリアの理髪師」「フィガロの結婚」の中の曲を使って身体の動きの可能性をさぐるワークを行いました。現役の歌手から研修所で勉強中の方、演出助手の方などが中心で幅広い年齢層の方が参加され、活気のある会となりました。

今週末は私が担当で、「オペラの役作りについて」がテーマです。日本の音大や研修機関のオペラの授業は、場面を演じてみて演出家がダメ出しをするスタイルが多いようですが、もっと根本的な、歌手が自分で考えて役作りができるようになるための基礎訓練が必要だと常々思ってきました。役作りの手法はものすごく沢山あるので2回のワークショップではとてもカバーしきれませんが、私が過去に現場で使ってみて有効だと感じたメソッドの中からいくつかをピックアップして実践してみたいと思います。

予定している内容:

台本の分析の仕方、ラバンムーヴメント理論を使った役による身体の変化の付け方、ステータスの概念、公の顔とプライベートの顔、曲で動いてみる 他

参加枠は若干残っているようですので、ご興味のある方はご参加お待ちしています。詳細は以下(Tetsu Taoshita Theater Companyのフェイスブックページより)

 

【オペラ『セヴィリアの理髪師の結婚』ワークショップ開催決定!】
【合唱・助演キャスト同時募集!】

田尾下哲シアターカンパニーでは、来る2017年8月26日(土)・27日(日)にイタリア文化会館・アニェッリホールにて、オペラ『セヴィリアの理髪師の結婚』を上演いたします。
オペラ作品として有名な「セヴィリアの理髪師」と「フィガロの結婚」を新たに一つの作品として、大胆に再構築した本作は、昨年の春に初演、多くのお客様からご好評をいただきました。
カンパニーでは、この革新的な試みをさらに多くの方に知って頂き、その創作過程を体感していただきたいとの想いから、上演に先立ちましてワークショップを開催することにいたしました。

さらに、本公演にご参加頂ける合唱・助演キャストも同時に募集いたしますので、ご希望の方は、是非ワークショップをご受講ください。皆様のご参加を心よりお待ちしております!

<<ワークショップ開催概要>>

■日程
2017年4月8日(土)9日(日)
4月15日(土)16日(日)
全4回。18時〜21時頃までを予定。

■場所
東京都内(受講者にお知らせいたします)

■講師
演出家
田尾下哲・家田淳

■参加費
2,000円/1回(会場費・資料代として)
※全4回参加申込の方は4回で6,000円。

■応募方法
[メールアドレス]
 figaro@noteweb.jp

件名に「WS参加希望/○月□日」と記載し、
本文に
 ・氏名(ふりがな)
 ・電話(比較的連絡が取りやすい番号)
 ・メールアドレス
 ・性別
 ・年齢
 ・舞台経験の有無(出演経歴など)
をご記入ください。
追って事務局よりご返信いたします。

※合唱・助演キャストをご希望の方は、その旨記載ください。

■講師メッセージ

□田尾下 哲/Tetsu TAOSHITA (演出家・田尾下哲シアターカンパニー主宰)

音楽劇における演技は芝居とは違うのでしょうか?ミュージカルとオペラの演技の違いは?…音楽が物語のテンポを決めて、歌で台詞を語る音楽劇と芝居では、時間の感覚が違います。では、同じ音楽劇でもミュージカルとオペラでは?…私は、オーケストラが芝居を導くと考えていますので、ミュージカルとオペラも違うと思っています。では、同じオペラでもモーツァルトとロッシーニでは?…それは、まさしく今回私たちが取り上げる『セヴィリアの理髪師の結婚』のテーマです。是非、具体例を用いながら、一緒に取り組んでみませんか?ボーマルシェという同じ作家の続きの物語を、モーツァルトとロッシーニがどのように描いたのか。…これこそが、私達が一番知りたくて、そして表現したいことなのです。

<プロフィール>
1972年兵庫生まれ、横浜育ち。東京大学工学部建築学科卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。ドイツ人演出家ミヒャエル・ハンペとの出会いを機に本格的に演出を学び、2000年から演出家として活動を開始。03年より新国立劇場に所属し、オペラ・チーフ演出スタッフとして約70以上のプロダクションに参加。アンドレアス・ホモキ、ジョナサン・ミラー、グリーシャ・アサガロフなど世 界の第一線で活躍する演出家と協働した。2009年、第20回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。同年6月、チューリヒ歌劇場『カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師』で共同演出家・振付家として ヨーロッパデビュー。これまでの演出作品に、日生劇場「カプレーティ家とモンテッキ家」、新日本フィル「ペレアスとメリザンド」、二期会創立60周年記念公演「カヴァレリア/パリアッチ」、 一柳慧新作オペラ「ハーメルンの笛吹き男」など多数。2013年は、あいちトリエンナーレ・プロデュースオペラ「蝶々夫人」、2015年は、神奈川県民ホール開館40周年記念オペラ「金閣寺」の演出 を手掛けた。

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□家田 淳/June IYEDA (演出家)

「オペラで新しい役に挑戦することになったけど、どうやって役作りをしたらいいの?」と困ったことはありませんか? 既存の映像を見て真似をすればいいのでしょうか? オペラ作品に出演する際、立ち稽古に入る前に歌手側でもある程度の人物分析と役作りを行っておくことは必須。漠然としたイメージで演技をするのではなく、根拠のある役作りをすれば、演出家と対等に話し合いをしながら役を深めることができます。このワークショップでは「フィガロの結婚」の登場人物を例に、音楽と演劇両方のメソッドを使い、楽譜の分析、台本の分析、原作の分析、役ごとの身体表現の側面から、役作りを実践的に行ってみます。

<プロフィール>
10代を過ごしたアメリカで声楽を始め舞台経験を積む。国際基督教大学卒業。英エディンバラ大学留学。演技をRADA(英国王立演劇学校)元校長ニコラス・バーター、ローナ・マーシャル他に師事。二期会、新国立劇場、ラインドイツオペラ他で国内外の著名演出家の助手を務めたのち、英ロイヤルオペラハウス・ヤングアーティスツプログラムにて演出助手をしつつ研修。演出作品に「エウリディーチェ」(佐川吉男音楽賞受賞)「コジ・ファン・トゥッテ」「ヘンゼルとグレーテル」「この森で、天使はバスを降りた」他。翻訳家・訳詞家・通訳としても劇団四季、ホリプロ他で幅広く活躍。洗足学園音楽大学講師(声楽コース及びミュージカルコース)。