洗足音大ミュージカルコース「パジャマゲーム」初日が今週金曜日に迫りました。
洗足MS(ミュージカルコース)の特別なところは、まず学生のモチベーションの高さ! 毎日遅くまでの稽古の他に、自分たちでも集まって延々と自主練をしています。こちらが言ったことをものすごい勢いで吸収し、さらに何倍にも膨らませてきます。稽古が終わっても、次々と学生がやってきて「あそこはどうしたらいいか」「あそこがよくわからない」と質問ぜめに会うので帰れないくらいです。
オーディションで選抜した学生たちの歌唱、ダンス、表現力、意欲。
東京には日本最高峰の音大がいくつもあるわけですが、クラシック、ポピュラーというジャンルを外して言うならば、洗足ミュージカルコースの公演はどの音大のオペラよりもはるかに高いクオリティだとと断言できます。
もう一つは、スタッフワークもMSの中から自主的に参加した学生が担っていること。演出部、大道具・小道具製作(プロの力を借りてですが)、衣装、演出助手。彼らも本当に熱心で優秀で、頭が下がります。
それから、振付の先生方の素晴らしさ。今回はダンスナンバーが多いので4人の振付の先生に分担をしてもらっていますが、どなたも本当にクオリティが高くて創造性にあふれた人たちばかりです。正直、プロのミュージカルの現場では、ブロードウェイバージョンを適当に真似たり、自分のいつもの引き出しからステップを組み合わせただけのようなルーティンの振付をするようなやり方にも出会ってきました。でもここの先生たちは作品そのものから立ち上げて、演劇的なダンスを作ってくれます。「この場面では何をどう表現するのか」をディスカッションしながら一緒に作品を作れるのが最高に楽しいです。
「パジャマゲーム」は元気でハッピーなミュージカルですが、今回は少し現代日本の社会風刺も入れています。
デモさえしづらくなってしまった日本ですが、洗足MSでは学生たちがデモをしています!
(2幕デモシーン “Seven and a Half Cents”)
ミュージカルコース公式ブログにも稽古場写真がありますのでどうぞ