以前から英語のディクション(歌唱発音)指導をさせていただいているSiriuSのセカンドアルバム「星めぐりの歌」が発売になっています。
https://columbia.jp/artist-info/sirius/
SiriuSは、芸大出身の大田翔さん・田中俊太郎さんのユニット。
今回のアルバムは星をテーマにした選曲で、ミュージカル曲、スタンダードナンバーから童謡まで幅広く、アレンジも素敵です。
私は大学の専攻が言語学で、特に在学中に留学したエディンバラ大学では音声言語学を学んでいました。なので発音のことを考えるのが大好きです。英語だけではなく、オペラをやる時はイタリア語、ドイツ語、フランス語も、出来るだけ正確に発音できるように、稽古の前にテキストを自分で何度も喋って練習したりします。
英語の発音というと、日本人にとって問題になるのはRとLの使い分けとか、th、というのが代表的ですが、プロの歌手の方であればその辺は大体クリアできています。
ではその先の段階として、英語をよりネイティブらしく聴かせるコツというのは、母音の使い分けにあります。
例えば「イ」系の発音。日本語には「イ」しかありませんが、英語は [I] (イとエの間のような音)と [i] (日本語のイに近い)と使い分ける必要があります。
heat は [hi:t] (浅い母音)
hit は [hIt] (タテの深い母音)
(母音の長さだけではなく、舌の位置が違います)
これの使い分けができるようになると、一気に日本人ぽさを脱皮した英語に聴こえるようになります。
これはほんの一例。
発音だけに特化するのではなく、歌詞の中身をより深く表現することを目的としたコーチングを行なっています。
Zoomレッスンも随時受け付けておりますので、英語歌唱を磨きたい方はご連絡ください。