洗足音大ミュージカルコース「スウィート・チャリティ」終演しました。
松生紘子さんによる装置の模型。
ニューヨークの摩天楼のようでもあり、チャリティと仲間のホステスダンサー達が囚われている檻のようでもあるイメージです。
(実際には格子の詰まり具合がかなり違うデザインとなりました)
この作品は場面転換が非常に多いのですが、会場となるホールは袖が狭く、家具の出し入れなどがしづらいため、イスやテーブルの代用として、大学にあるボックスを使用しました。
デザインは、そのボックスのサイズを起点に組み立てられてもいます。
作品自体が現代の寓話風でもあったので、ビジュアル的にもリアリズムと抽象の間をとった表現は合っていました。
この装置の面白いところは、奥と左右のワゴンが動かせること。
街の中や、人数の多いダンスシーン
ダンスホールの楽屋
ヴィットリオ(映画スター)の部屋
教会
「スウィート・チャリティ」の一番有名な曲は、ダンスホールのホステス達が歌う「ビッグ・スペンダー」。オリジナルのボブ・フォッシーの演出では、このようにバーを使っています。スウィート・チャリティと言えばこれ、というくらい有名な図です。
今回私は、ダンサーたちを檻か牢屋に囚われた猛獣のように表現したいと考えました。こちらがその場面です。
洗足ミュージカルコースの凄いところは、学生の水準の高さと、意欲の高さです。与えるものには物凄い勢いで食いついてきて、自分たちのものにしてしまいます。「先生と生徒」という関係を超えて、表現者として対等に作品を創ることができるのです。