「続・オペラ演技教育を考える:実践編」

「続・オペラ演技教育を考える:実践編」

 2月の初め、Tetsu Taoshita Theater Company主催オペラ・アカデミアにて「オペラ演技教育を考える」をテーマに、ロンドンのロイヤルオペラハウスとギルドホール音楽院で研修した内容を中心にお話をさせていただきました。第一線で活躍中の高田正人さんとも充実したお話ができ、参加者からは大変熱のこもった反応を頂いた上、「ぜひ実践編を」という声がありまして、今月23日、再び登壇させていただくことになりました。

https://www.facebook.com/events/539384326553781/

 今回は歌唱技術と身体技術の2本立てです。まず私がマスタークラス形式で、オペラアリアをドラマとして表現する講座をやります。これはヨーロッパでよく行われている、演出家による歌唱指導をデモンストレーションするものです。歌唱を、単なるテクニックの披露ではなく、人物としてのリアリティを持って歌うためにはどうすれば良いか。

 そして後半は、私がこの機会にぜひお招きしたいと思っていた、ファイティングの専門家である新美智士さんに、舞台でよく発生するフィジカルコンタクト(相手と絡む、掴む、殴る、倒れるなどの動き)を安全かつ効果的に行うテクニックを教えていただきます。

 新美さんはアメリカでファイティングの技術を学び、現在は自分のスクールで教える他、劇団四季のプロダクションでファイティングディレクターを勤めるなど、幅広く活動されています。私自身が以前、新美さんからしばらく西洋剣術を学んでいたことがあり、その関係で去年は「カルメン」にファイティングコーチとして入っていただきました。ファイティングだけでなく、体の使い方全般に渡って素晴らしい技術をお持ちです。

 イギリスでもそうでしたが、アメリカもファイティングシーンはまず安全第一という考えが徹底しており、いかに安全に効果的にアクションを行うかに重点が置かれます。その考え方もぜひ浸透していってほしいという願いもあります。

 ぜひご参加ください。