今週末は私が洗足音大で担当している2年生全員が出演する公演 2nd Year Class Revueがあります。
https://www.senzoku-concert.jp/concert/?concert_id=2353&sub_genre_id=2
演目はこのチラシから連想される、某有名オーディションミュージカルの抜粋版です。
2年生は毎年この作品をシーンスタディという授業で学び、学年末に発表を行ってきましたが、今年から正式に公演となりました。
舞台人として生きることの喜びと葛藤を描いたこの作品は、舞台の道を選んだ学生たちにとってリアルな自分を投影できる作品であり、リアルな体験を使うタイプの演技スタイルを学ぶための作品でもあります。
ラスト近くに「もし怪我などで二度と踊れなくなったらどうするか」について人物たちが長いディスカッションをするシーンがあるのですが、この部分は、学生たち自身が分かれてディスカッションを行い、そこで出てきた素材を使って、それぞれのチームごとにオリジナルの台本を書き上げました。
初演が1970年代ですから、もう40年も前の作品。学生たちにとってははるか昔の世界ですが、稽古を重ねるうちに自分たちが置かれた状況と登場人物たちを重ね合わせられるようになり、セリフや歌詞を心から言っているのが伝わってきて、教員側も胸を打たれることがしばしば。
入場無料なので、ご興味あればぜひ足をお運びください。