多摩美術大学の演劇舞踊デザイン学科と洗足音大の声楽コースによる合同公演「ヘンゼルとグレーテル」稽古が進行中です。多摩美の学生が美術、衣裳、照明をデザインし、洗足の学生が演じるという画期的な試みです。
去年多摩美の先生からのお声がけで始まり、去年は「コジ・ファン・トゥッテ」の抜粋版を上演しました。多摩美では演劇の第一線で活躍される、金井大道具の金井勇一郎氏、照明家の成瀬一裕氏、衣裳の桜井久美氏が「学生にオペラを好きになってもらおう」との熱い情熱をもって指導をされています。
今年は去年の経験を経て準備期間もより充実し、私が出した演出コンセプトに対して多摩美の5人の学生から美術プランのプレゼンがありました。コンペにより選んだプランは、コンセプトをしっかり消化して具現化したもので、学生とは思えないレベルの高さです。
本番会場となる多摩美のスタジオには今、模型そのままのセットが立ち上がっています。先週は現場で稽古を行いました。
衣裳も多彩です
演出コンセプトはユング心理学に基づき「魔女=母親の影(抑圧されたもう一人の母親)という解釈をしています。詳しくは、以前作品について詳細に分析したこちらの記事で。
本番は9月16(土)・17(日)、多摩美上野毛キャンパス 演劇舞踊スタジオAにて。