プロセニアムテクニックは重要だけど最重要ではない話 2015.10.08(木) 先月から大学でオペラ試演会の稽古をしている。演目は「フィガロの結婚」「コジ・ファン・トゥッテ」「セヴィリアの理髪師」「ドン・パスクワーレ」より抜粋。 演出をしながら、プロセニアムステージ(お客さんが舞台から見て一方面 […] 魔笛演出ノート 2015.10.02(金) 「魔笛」のストーリーには「閉じ込められたり」「解放されたり」という瞬間がいくつもある。例えばパミーナはザラストロの国で囚われの身になっているし、途中でパパゲーノと一緒に奴隷たちに捕まりそうになる。タミーノが叩く三つの門 […] オペラは逆算の芸術 2015.09.01(火) オペラは逆算の芸術だという考え方を去年イギリスで学んだ。 演劇の台本は基本的にセリフとト書きが書かれているだけなので、どんな口調、語気、ニュアンスでセリフを言おうと役者と演出家の自由だが、オペラの楽譜には最初からテン […] ラバン・ムーブメントシステム 2015.08.22(土) 先月、講師をしている洗足音楽大学声楽科のオペラ実習クラスで「ラバン・ムーブメントシステム」を使ったワークショップを行いました。 ラバンの理論はイギリスの演劇学校で教えられているメソッドの一つで、ルドルフ・フォン・ラバ […] サルドゥ作「ラ・トスカ」3 2015.08.10(月) スカルピアはあまたのバリトン役の中でも最も魅力的な役のひとつだが、それはプッチーニが戯曲「ラ・トスカ」をオペラ化するにあたって施した編集によるところが大きい。 スカルピアはナポリからローマに着任したばかりの警視総監で […] サルドゥ作「ラ・トスカ」2 2015.08.02(日) 前回書いたようにサルドゥ作の戯曲「ラ・トスカ」第1幕にはカヴァラドッシと脱獄犯アンジェロッティがお互いに身の上を長々と語り合うシーンがある。オペラでは彼らは旧知の仲だが、原作では言葉を交わすのはこれが初めてということに […] 「トスカ」の原作 サルドゥ作「ラ・トスカ」 2015.07.21(火) 近々「トスカ」を部分的に演出するので、オペラ「トスカ」と原作「ラ・トスカ」の関係について。 戯曲「ラ・トスカ」(サルドゥ作)は、現在は全く上演されない凡作メロドラマだが、登場人物たちの生い立ちなど背景情 […] ガリレオ博物館 2015.07.14(火) もう一つ、日本のガイドブックにはあまり載っていないかと思われる「ガリレオ博物館」。外観の写真を撮るのを忘れましたが、ウフィツィ美術館の近く、アルノ川沿いにあります。 地動説を支持して異端尋問にかけられたことで有名なガ […] スティッベルト美術館 2015.07.07(火) 今回はリサーチが旅の主な目的なので、ガイドブックに載っていないような美術館・博物館も色々巡っていますが、特に面白かった「スティッベルト美術館」をご紹介します。 たまたまこの美術館の職員リッカルド・フランチ氏と知り合う機会 […] Viaggio in Italia 2015.07.04(土) 作品のリサーチのためイタリアに来ています。ローマ経由でフィレンツェに来ました。 20年ぶりのフィレンツェは見るものがありすぎて大変です! また書きます。 << < 15 16 17 18 19 > >>